女性にとって月に一度は絶対に欠かせない生理用品。ナプキン・タンポンに続く第三の生理用品として『月経カップ』の静かな波が押し寄せているのをご存知ですか?
聞いたことある。知ってるけど使ったことはない。初めて聞いた。そんな人も大丈夫!
この記事では月経カップを実際に半年間使用してみたリアルな声とその保存や管理の方法を徹底レポート!これを読んだらあなたも月経カップが気になって仕方なくなってしまうかも!?
\この記事に書いてあること/
ナプキンやタンポンとの違い
月経カップの使い方・管理の仕方
オススメの月経カップ
月経カップって何?
月経カップ(げっけいカップ)とは、ナプキン、タンポンに替わる生理用品である。生理カップともいわれる。鈴の形をしていて[1]、タンポンと同じように膣の中に入れて使用する[1]。天然ゴム(ラバー)[1]などの天然樹脂や、医療用シリコーンなどの合成樹脂素材で作られる[1]。そのほとんどが再利用可能で10年以上使用できる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%88%E7%B5%8C%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97
月経カップとはナプキン・タンポンに代わる、新たな生理用品です。
その一番の売りは生理を忘れちゃうくらい快適なその使用感!化学物質の含まれない体に優しい生理用品なんです。
日本に上陸して以来、じわじわと密かに注目が集まる月経カップ、体に優しいだけでなくお財布にもとっても優しいんです。
そう、驚きなのがそのコスパの良さ。ひとつ購入してしまえば、なんとそのほとんどが10年以上使える※というのだから驚きですよね。
海外では約50年も前から製造され始め、約30年前には市場に出回っていた生理用品で、現在ではスーパーでも手に入るくらい当たり前のものになっているんです。
日本に入ってきたのはそこからさらに時を経て2017年と超最近!
月経カップは、生理中に膣内に直接挿入して経血を溜めるカップです。膣内に直接!?とドキッとするかもしれませんが、素材は医療用のシリコンなどが使われていることが多いようで安全です。
月経カップって1個が高いって思ったけど10年も使えると思うとものすごいコスパの良さだね!
そうなの!女性が1回の生理で使用するナプキンやタンポンの金額は約600円なんだって。月経カップと併用しても1年〜2年で元が取れちゃうほどお財布に優しいよ♪
※使用年数10年は使用頻度や取り扱い方などによって異なります。
他の生理用品との比較
ナプキン・タンポン・月経カップを比較してみました。
価格 | 経血の受け止め方 | 連続使用可能時間 | 使用可能期間 | |
ナプキン | 300〜500円/パック | ショーツに貼って経血を吸収する | 3〜8時間※ | 使い捨て |
タンポン | 300〜500円/パック | 膣内で経血を吸収する | 4〜8時間 | 使い捨て |
月経カップ | 3,000〜5,000円/個 | 膣内で経血を溜める | 12時間 | 10年以上 |
※ナプキンについては連続使用可能時間の記述がなく(前はあったような?)最大で夜寝てから朝起きるまで程度?と思われ3〜8時間と記述させていただきました。大きさが多様で一概には言えないので目安程度です。
ナプキン
生理用ナプキンはシート状でショーツに貼って使用、経血を吸収させるものです。種類が多く、長さや厚みが異なるものを月経量や時間帯によって使い分けることもできて気軽に使える生理用品の代表。
ナプキンのメリット
- ショーツに貼るだけなので手軽
- 比較的安価で購入可能
- どこにでも売っている
ナプキンのデメリット
- 蒸れやすい
- 匂いが気になる
- 定期的な交換が必要
- ゴミが多く出る
タンポン
タンポンは円筒状または球状の綿・ガーゼ・パルプ綿で、膣内に挿入して経血を吸収させる生理用品です。
ナプキンほどではありませんがそれなりに種類もあり吸収力も高い。ナプキンと併用する場合も多い。
タンポンのメリット
- 比較的安価で購入可能
- どこにでも売っている
- 入浴や水泳が可能
タンポンのデメリット
- 慣れるまで挿入が難しい
- 挿入がうまくいかないと違和感や痛みを伴うことがある
- 紐が切れる不安
- 紐が汚れる衛生問題
- 8時間以上の使用が禁止
- ゴミが出る(ナプキンより捨てにくい)
月経カップ
前述にて引用した通り、シリコーン素材などのカップ状になったものを膣内に挿入して経血を溜める生理用品。日本に上陸してまだ歴史が浅いながら第三の生理用品として注目を集めている。
月経カップのメリット
- 繰り返し使える
- ゴミが出ない
- 体外に出る紐がなく衛生的
- サイズが選べる
- 匂いがしない
- 入浴や水泳が可能
- 最長で12時間の使用が可能
月経カップのデメリット
- 慣れるまで挿入が難しい
- 初期費用がかかる(3,000〜5,000円程度)
- 消毒の必要がある
- 手が汚れる
タンポンと月経カップの違い
タンポンと似てるけど明確に違うところってどんなところなの?
膣内に挿入して使うところは一緒だよね!はっきり違うところをまとめてみたよ。
タンポンとの大きな違いは経血の受け止め方!
タンポンは膣内で経血を吸わせて吸収する為、余分な水分なども一緒に吸収してしまい、膣内が乾燥して痛みが伴う場合もありますが、月経カップは経血をカップで受け止める為、必要な水分を吸収することがありません。
また、月経カップはタンポンのように取り出しの為の紐がなく、体外に露出するパーツが皆無!だからとっても衛生的なんです。
繰り返し使えるところも大きく異なる部分ですね。タンポンは捨てるときの処理にちょっと困っていたから月経カップを使うようになってからゴミへのストレスもなくなりました。(トイレットペーパーでぐるぐる巻きにしないと経血が滲み出てきちゃいません!?捨てる時の不快感〜!)
月経カップの使い方
月経カップは膣内に挿入して使用します。
月経カップの挿入方法
- 使用前に煮沸消毒する
- 手指を清潔にする
- カップを膣内に挿入する
使い始める前には煮沸消毒が必要です。レンジを使った簡単な消毒方法もあるので後ほど解説していきます。
挿入方法は慣れるまではちょっと戸惑うかもしれませんが、私は実際に数回の使用で慣れることができました。画像は月経カップのひとつである「ローズカップ」の挿入方法を参照しています。
そもそもタンポンを使ったことがある人はすぐに慣れると思うよ。私もタンポン愛用者だったから、エイヤ!で試してみた1人なんです。
U型挿入方法
つぼみ型挿入方法
実際の挿入位置はタンポンよりも浅い位置になります。取り出し用のつまみであるステムが膣外に出ていると外部に当たって違和感や痛みがあるのでこれが膣外に出ない位置までしっかりと挿入できていることが目安になります。
入ったかな〜と思ったら最後にキューッと股を閉めるように力を入れたらうまくできるようになりました。挑戦あるのみです!
もちろん手は汚れてしまいますが、もう何年生理と付き合ってきたことでしょうか。汚れた手は洗えばいいだけなので私にはへっちゃらでした!
月経カップの取り出し方法
月経カップの取り出し方法は簡単です。
親指と人差し指をカップの先端についているステムに沿わせるようにしてカップの底部に触れます。
底部をつまむように空気を抜いたら、ステムをゆっくりと引き取り出します。カップは膣壁と密着しているので空気を抜くことでスッと軽い力で取り出すことができます。
取り出したカップに溜まった経血はそのままトイレに流します。
繰り返し使えるみたいだけど、経血を捨てたあとはどうすればいいの?
経血を捨てたあとは石鹸で洗ってそのまますぐに使用ができるよ!使用しない時は洗ってケースや袋に入れて持ち歩けばOK!
私は汚れてもすぐに流せるのが手軽なお風呂での取り出しが楽で気に入っています。月経カップの使用は多い日の1〜2日だけにしているけど、使い始めと1日/回くらいで煮沸消毒しています。
一時置き場に活躍しているのはお風呂で使っている無印良品のワイヤークリップ!ちょっと置いておきたい時、ステムをつまんでおけばどこにも触れずにぶら下げることができる最強の組み合わせです。
月経カップの管理方法
使い捨てではない月経カップは煮沸消毒が必要です。煮沸消毒は2つのやり方があります。
- 鍋を使った煮沸消毒
- レンジを使った煮沸消毒
●鍋を使用する場合:カップ全体が水に浸かる位の水量で沸騰させます。
沸騰してからカップを鍋の中に入れて、弱火で10分程度煮沸させて下さい。
このとき、鍋底にカップが付かないようにお玉のようなものを使用してカップを浮かせて煮沸をして下さい。
10分程度煮沸したあと火を止めて取り出して下さい。
取り出す際は、蒸気や熱湯、熱くなったカップによる火傷には十分注意してください。
ローズカップ公式オンラインストアより
●レンジを使用する場合:マグカップや耐熱容器にカップ全体に水か浸かる位の水量で5分程度煮沸させて下さい。
お湯が溢れるのを防ぐ為、できれば深めで蓋のある容器をお薦めします。
5分後取り出す際、容器が熱くなっておりますので、触れる程度に冷ましてレンジから取り出して下さい。
この時、容器や蒸気、熱湯や熱くなったカップによる火傷には十分注意しながら取り出して下さい。
ローズカップ公式オンラインストアより
私は現在レンジを使用して煮沸消毒をしています。耐熱容器はそのまま保存容器として使っています。公式ページでも「深めサイズ」が推奨されているので、もう少し大きめの新しい容器を検討中です。
月経カップを使う理由
私が月経カップを使う一番の理由は育児中の子ども達のお風呂入れが劇的に楽になったこと!とにかく大変だった『生理×ワンオペ』の波乱に日々を救ってくれたのがこの月経カップ!
これがなければもう生理の日、子どものお風呂入れができません!
「ワンオペ育児の風呂入れを救った生理用品とは」の記事はこちら
その他の理由としては、経血を確認できるところも他の生理用品ではできないこと。内側のメモリで量が確認できたり、ドロッと不健康な経血になっていないか、なんてこと今までできなかったこと。
また容量を選べるので、生理の日は毎回昼でも夜用が手放せない、なんて過多月経に悩む人は使う価値あり、です。下記で紹介している月経カップには37mlまで経血を受け止められる容量のものもあり、経血量が多い人の強い味方でもある、と言えます。
月経カップまとめ
さて月経カップの使い方について詳しく解説してみましたがいかがでしたでしょうか?
サイズや形が豊富な月経カップ。試してみたいけどちゃんと装着できるか不安、そんな方には小さいサイズのものがオススメです。
生理中も普段通りの生活が送れる月経カップ、それでいてサスティナブル!使い始めたらもうやめられなくなっちゃうかも!
私も愛用中、オススメの月経カップはこちら↓
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