塩素と暮らしを考える

保湿剤を塗っても薬を塗っても肌がカサカサ、乾燥、荒れ放題。そんな経験はありませんか？

我が家の現在4歳息子。もともと肌がとても弱く、乾燥しがち。乾燥が続くとますます痒くなり、肌荒れが悪化、この繰り返しでした。

そして今年の夏、年少さんになった息子に、さらなる肌トラブルが待っていたのです。

それはプール！

去年までは未満児で小さなビニールプールに溜めた真水の水浴びでしたが年少さんに進級してからは、3学年が続けて遊ぶ大きなプールになりました。

プール遊びが始まって程なく、痒いと訴える回数が増し、夏の半ばごろ、もしかしてプールの塩素に負けているのでは…？とハッとした私は塩素の影響を冷静に調べてみました。

そう、塩素というのはもちろん、お掃除などにも用いられるようなツンとした匂いのアレ、です。

塩素の影響

塩素が肌に及ぼす影響を具体的に調べてみました。

それもそのはず。プールに入っているのは塩素。

塩素はもともとタンパク質を破壊する働きを持っており、人間の髪や肌はタンパク質でできている為、ダメージを受けやすいと言えます。

肌の弱い人や子供はより影響を受けやすい可能性が…。

皮膚が激弱な息子はというと、プールのあった夏中「痒い痒い！」と泣き喚き、8月は二度も皮膚科に駆け込みました。

そう思った私は先生に、遊泳後のシャワーをとにかく念入りに…とお願いをしました。

最近感染などのリスクを避けるため、必要な残留塩素は、大腸菌やレジオネラ菌、また流行りの感染症などから守ってくれるものでもあるので闇雲に怖がるものでもありませんが、肌の弱い息子はとにかくプールに入った日のダメージが大きかったです。（特にデリケートなお股部分…泣）

プールに用いられる塩素については厚生労働省でガイドラインが設けられていて、避けることは難しいもの。

シャワーを念入りにお願いしたものの、カサカサ、痒い痒いは中々収まらず。

それもそのはず…塩素は水道水にも含まれているんですよね。濃度は違えど、水と触れ合う時間が長くなってしまった夏は随分とダメージを受け、痒みによる引っ掻き傷から出血…など、母子ともに辛い時間が続いてしまいました。

水道水に含まれる塩素

では、そもそも水道水に含まれる塩素はどのくらいの濃度なのでしょう？

調べてみるとドキッとするようなガイドラインがありました。

水道水は、衛生面から塩素による消毒を行い、蛇口での残留塩素濃度を0.1mg/L以上保持することが法令で定められております。東京都水道局では「おいしさに関する水質目標」を独自に定め、残留塩素濃度を必要最低限の0.1mg/L以上0.4mg/L以下としています。

https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/

東京都水道局による上記引用の通り、残留濃度の最低濃度を保持することは法律で定められているのに対し、上限はあくまで水質目標とした東京都水道局独自の数字。（目標が達成されているかは不明）

ピンクの色が濃いほど残留塩素が多いのだそうです。

我が家の水道水でも驚くほどピンクに。※右は水道水そのまま、左は炭を入れて少し時間をおいた色

今まで保湿剤や薬に頼っていた肌のメンテナンスを見直すキッカケとなり、お風呂での塩素除去を試みてみることにしました。

塩素を除去する方法1/シャワーヘッド

さて、塩素を除去してくれるシャワーヘッドがあると知ってはいたものの、考えるのが面倒だったという思い腰を上げまして、早速シャワーヘッドを選びました。

シャワーヘッドは簡単にボンボンといくつも買えるわけでも、試す機会もないのでどんなものを使えばいいのか、これにすごく悩みました。

まずは購入の決め手となった本体無料のシャワーヘッドからご紹介。

良かった点

• リーズナブルに始められる
• 塩素除去率が99.9％
• 節水効果が高い
• 美泡が気持ち良い
• 交換時のゴミが少ない※カートリッジではなくレフィルのみの入れ替えのため、ゴミは小さなジッパー1袋のみ

いまいちだった点

• 1年縛りがあり、それより早く解約すると解約金（2980円）が発生する
• シャワーの角度が浅い
• 水圧弱め
• 美泡を使うとお湯がぬるくなる（というかシャワーが寒い）

これは本当に正直な感想。上記に挙げた良かった点はそのままだけどいまいちだった点もある。一番はシャワーの角度！直角に近い角度でほぼ真横に飛んでいくシャワー。カートリッジ分の高さも加わったことで子供たちは非常に使いにくくなってしまいました。

慌てて角度調整用のシャワーヘッドホルダーを購入しましたが相性イマイチ…。

あとは、美泡で飛んでくるお湯がぬるいのは冬結構辛い😂これも私の中では結構残念な部分でした。

そしてサブスクのため、120サイクルなら3回、90日サイクルなら4回、カートリッジが送られてくる1年の継続が結構ネック。

その前に解約すると解約金がかかるため、これは絶対にじっくり検討して欲しい部分です。

結局我が家では、角度が気に入らない子供達からのブーイングが激しく、使わなくなってしまいました…。もっとじっくり検討すればよかった…。

>>GALLEIDOのシャワーヘッドを見てみる

納得行かず他のシャワーヘッドも調査してみました。

毛穴の汚れはさておき、圧倒的な細かさのミストは肌への影響も良さそうです。

本体価格が高額なことと、意外にも残留塩素率は80%カット。これはGALLAIDOの方が性能良き？

選ぶ基準が難しいけど、「試して気に入らなければ30日以内の返品で全額返金」これが嬉しい。

追記：これ、実際に使ってみました！
ミストがGALLEIDOの美泡と同じくミストモードはぬるかった！！笑　冬は寒いかもしれません…。シャワーヘッド自体は随分とコンパクト！角度や見た目は悪くないです。

カートリッジはミラブルゼロとミラブルプラスの共通で1年分（4本）11,600円（税込:12,760円 ）。単純にガレイドの倍でした。コスパで考えるとガレイドはやっぱりかなりお得なことがわかります。

最後に楽天での人気シャワーヘッドも調べてみました。

残念ながら塩素除去率は明記されていなかったものの、ウォーターチェッカーによる水質調査の結果が画像で置かれていました。

GALLEIDOとミラブルと決定的に違うのは美泡と言われるようなミスト機能はないようです。（似たような機能でソフトモードはあり）

手元に止水ボタンがあること、角度が調節できること、価格が安いことがいいところ。（止水ボタンは水垢や湯垢がついてつまりや故障の原因にもなり得るので必ずしもいいとも限りませんが）

>>日丸屋製作所のシャワーヘッドを見てみる

少しでもシャワーヘッド選びのお手伝いになれば嬉しいです。

塩素を除去する方法2/入浴剤

ではでは、シャワーではなく湯船にお湯を溜める場合はどのように塩素除去したらいいのか、いくつか使っているものをご紹介。

我が家では塩素除去目的でこんな物たちを使っています。

使用後は浴槽をひと撫でするお掃除に使って、そのまま洗濯機に入れて乾かしています。

湯船にお湯を張ってお風呂に入る時はこのようなものを使っていますが、あまり神経質になりすぎて心が疲れないよう注意もしています。

塩素は水の腐敗を防いだり、安全を守ってくれているものでもある。

ついでに塩素除去シャワーでお風呂の水垢汚れが減ったらいいなーなんてよからぬことも考えている私ですが、今のところあまり変わらないような…笑

実際息子の肌はプールが終わった後、少しずつきれいになりました。

特に首回りの肌荒れとカサカサが改善。どこまでがシャワーの影響かはわかりませんが、私は美泡が結構気に入っているので1年使い続けてみようと思います。

心なしか髪の艶が増したようにも思います。

塩素と暮らし

最後に考えたい塩素と暮らし。

私たちが暮らす上で最も重要なお水。そのお水は日本では主に川から引かれたもの。残念ながら川が汚れていればいるほどに消毒が必要になってしまうんですよね。

そしてその川を汚しているのは私達自身なのではないでしょうか。

シャワーヘッドやマグネシウムなどによる塩素除去で目の前の水はきれいになるかもしれませんが、それは今後も綺麗な水を使い続ける根本解決になるわけではありません。

私自身、この夏、息子の肌荒れを通して、改めて川や海を汚さない暮らし方、という部分を見つめ直すきっかけになりました。

環境負荷の低いもの選び、排水の先を考えたお掃除など、足元のできることから、大きな家である地球の美しさも守っていきたいなーと願う私の独り言に、お付き合いくださったことに感謝します。

ナチュラルクリンネストのNICOでした。